LGBTQ+

16歳FtM&ゲイの、揺れるカミングアウト体験記

どうも、高校生ブロガーのはいどです。

ぼくはLGBTQ+のうち、「トランスジェンダー」と「ゲイ」に当たります。

トランスジェンダーとは、生まれたときに決められたのとは違う性別を自認して生きている人。

ゲイは、男性を好きになる男性。

ぼくは生まれたときに女性と判断されましたが、自分では男性の方がしっくり来ると思ってて、さらに好きになるのは男性です。

気づいたのは中学3年生のことでした。

ぼくは16歳なのでまだ家族と一緒に暮らしています。

家族に女性扱いされることでどうしても複雑な気分になってしまうので、思い切ってカミングアウトしました。

結果、なんと受け入れてもらえたんですよ!

母、父、妹、それぞれから全く違った反応が返ってきたので、

今日はぼくがカミングアウトしたときの家族の反応について書いていきます。

はいど
はいど
これからカミングアウトする人や、LGBTQ+について知りたい人の参考になりますように

母にカミングアウトしたとき

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カミングアウトした日

カミングアウトした当時、ぼくが学校に行ってないこともあり、母とぼくは衝突しがちでした。

ぼくにとっては、母が一番大きな壁。

だけど誕生日の日に、生んでくれた母にはちゃんと伝えたいと強く思ったんです。

できるなら、「性別は違っても、産んでくれてよかった。幸せだよ、ありがとう」って伝えたくて。

なんとか二人だけになる時間、車での移動時間を見つけて、ぼくは口を開きました。

「あのさ…LGBTQ+について勉強してるって前に言ったけど、あれ理由があってさ」

母は最初、「LGBTQ+ってなんだっけ」っていう顔をしてましたが、やがて、ああ、と言って「ジェンダーの人ね」って呟きました。

違う。絶妙に違う。

ジェンダーは社会的・心理的性別のことで、体の性別とは区別する「性」を表現するときに使われます

まあでもぼくだって緊張してるので、「そうそう」とか言いつつ話を進めます。

「自分もさ…あれに当てはまる気がして。トランスジェンダーっていうやつ。本当は…男の子なんじゃないかなって」

車の中は、しーん、と、痛いほど静かでした。雨がフロントガラスに打ちつける音が聞こえました。

でもたぶん一瞬だったはずです。

返ってきたのは、

「トランスジェンダー とか、今の時代だったら珍しくないかもね」

「手術も自分で決めてやるんだったら、ピアスの穴あけるようなもんだよ」

と意外に肯定的な反応。

知識が足りない感じはあるものの、母にとっては興味がない分野なので仕方ない。

しかし次のひとことから、風向きが怪しくなってきます。

まあ変わることもあるし、決めなくていいんじゃないの

言ってることはその通りです。

ジェンダーは固定のものじゃなくて、変わることもあります。

ぼくも最初は自分のことを女の子だと思っていましたし、違和感を感じてもそう思い込もうとしてました。

今は自分のことを男子だと思ってます。

同じように「ゲイとかありえんしw 男なんか好きにならんわww」と言ってる男性が、

明日運命の男性に出会って、バイセクシュアルだって判明することもあるかもしれません。

たしかに変わるものです。

だけど「決めなくていい」っていうのが、ちょっと引っかかったんです。

母は、ぼくが母にとって好ましくない結論を出したとき、必ず真っ向から否定します。妥協点を見つけに来ないんです。

「決めなくていい」といったとき、母は同時に「考える必要はない」って言いました。

それって、今のまま、女のままいて、考えるのやめろってこと…?

そのときは疑問を頭から追い払って、だけどもう一つの秘密、「ゲイ」については何も言えずに終わりました。

カミングアウトした後しばらく

カミングアウトした日から。

母の態度がちょっと変わりました。

ことあるごとにぼくが「女」であることを強調するようになったんです。

  • うちには娘しかいないからね
  • まあ女の子だし
  • 姉妹仲良くしなさい

などなど。

今までも言われてたことに、ただぼくが過剰反応しているのだけなのかもしれません。

だけどどうしても、「いや、男って言ったじゃん」っていう思いが消えないんです。

もしかして、矯正されてる?」って。

まあ、感情を置いといて冷静に考えると、母はセクシャルマイノリティに関する知識があんまりないんです。

ぼくの知識だってここ半年程度で身につけたものですけどね。

「ジェンダーの人」発言から分かるように、母はあんまり詳しくない。

だから「女だけど、小さい頃からボーイッシュだったし。思春期の気の迷いでしょ」と思われてたのかもしれません。

カミングアウト直後、母からは、あんまり理解を得られてませんでした

数ヶ月たった現在

母がメンズの服を買ってくれるようになりました。

「メンズっぽいレディース」を着ていたんですが、正式にメンズの服が着られるようになって感動です。

ただ、目の前で試すように「ぼくは~」とか言うと、沈黙が流れます。

まだ複雑な思いを抱えているのかな、と思って申し訳なくもなるんですが、これがぼくなのでしかたがない。

はいど
はいど
これから時間をかけて、一緒にセクシャルマイノリティについて話していこうと思います

妹にカミングアウトしたとき

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賢すぎる妹

妹は中学1年生です。

母の里帰りで田舎に行ったので、これはチャンスだと思い、妹を散歩に誘いながら話をしました。

「実はお兄ちゃんです」

とちょっと笑いながら妹に話します。

妹にカミングアウトするときはそんなに抵抗がありませんでした。

ぼくにとっては何でも話せる相手なので。

いま思えば、もう少し妹の負担を考えるべきだったかな…

カミングアウトしたぼくに、妹は驚くべき発言を返しました。

あ~何だったけそういうの…なんとかマイノリティセ…セクシャルマイノリティー

なんで知ってるの、その単語を。

博識な妹はここまで知ってました。恐ろしい。

ついでに聞いてみました。

「あ、ちなみにLGBTQ+ってなんの略?」

「え? あーえっとね、Lが、らりるれ…レズビアン?」

正解!!!

GとB(バイセクシュアル)はわからなかったけど、Tは即答でした。Qと+は聞いてない。

妹、しゅごい。

優しすぎる妹

カミングアウトしたぼくに妹は、

なんか、BLとかもあるじゃん。ゲイの作家さんの作品読んだこともあるし。だからさ、別に…驚きはしなかった

と言ってくれました。

こいつ、大人だ…

ぼくを傷つけないように、かつ自分の思いをちゃんと伝えられるように、言葉を選んでくれてました。

いつの間に大きくなったんだって感じです。

はいど
はいど
妹はかなり好感触でした

数ヶ月経った現在

家族のいないところで、お兄ちゃん扱いしてくれています。

家族でいちばん理解してくれている相手です。

「周りに言っちゃいけない話」とも思ってるみたいで、アウティングもしないでいてくれるので、本当に大人だなと…

はいど
はいど
もうお兄ちゃんはさ、マジでできること何でもするよ、うん

父にカミングアウトしたとき

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なんか予想と違った

結論、父がすごく偉大な人であることが分かりました(真顔)

父はせどりというネットビジネスをやっていて、ぼくがブログという形でネット世界に飛び込むきっかけになってくれた人です。

すごく尊敬してます。

父には、「ねえ、ちょっと爆弾抱えてるんだけど、聴いてくれない?」と切り出しました笑

すると父は「待って、トイレ行ってタバコ吸ってくる」と言って立ち上がったんです。

いや、どんだけ本気で聴くつもりだよ。

しばらくして帰ってきた父にぼくは、

「あのさ、自分、女の子に生まれたけどこころは男というか。トランスジェンダーっていうやつ」と伝えました。

反応は、「あ、そう」。

ん??? なんか予想と違うぞ???

もともと「扶養義務は果たすけど、あとは好きにやれ」というタイプの人なので、気にしてないのかなぁと思いきや。

俺の中で〇〇(本名)ちゃんは女子じゃなかったもん

ん、待て待て待て???

「え、じゃあ何だと思ってたの?」

〇〇ちゃんは〇〇ちゃんでしょ

いや、爆笑しました。

父の中でぼくは女ですらなく、「ぼく」という性別だったとは。

はいど
はいど
カミングアウトの必要すらねーじゃん

父がぼくに思っていたこと

「なんか、そういう生き物だもん」という父は、ぼくが男の子っぽい服や髪型をしていることを「年ごろの何か」だと思ってたそうです。

でも自分にある女性性を受け入れたくないっていうのは理解してくれてたみたいで。

考えてみると僕は、父に「女の子らしくしなさい」と言われたことがなかったんです。

まあ、もともと「~しなさい」って言わない人なんですけどね。

さらにゲイであることを伝えると、

「この世界にはね、なぜだかよく分からない相性っていうのがあるからね。本能に従って生きるしかないんだよ」

と、遠い目をされました

自由に遊んでたはずが、いつの間にか結婚して子ども二人生まれてたという、父らしい言葉です。

拒絶されることも、気を使われることもなく。

はいど
はいど
「実は、ブロッコリー苦手なんだよね」と同じレベルで受け入れられました

父が仏すぎた

父にとっては、ほんとに「あ、そう」って感じらしいです。

自分の娘が実は息子で、しかもゲイだったと聞いたとき、

あ、そう」って言える父は例外的にすごいんだと思います。

母は反対、妹は肯定だけど気を使ってるって感じ。

父には、あまりにもナチュラルに受け入れられました。

ぼくは本当に、恵まれてるんだと強く思います。

とりあえず、大好きな父に受け入れてもらえてよかった。

あ、ぼくの名前は父につけてもらったものなんです。

すごく変わった名前で、みんな読めません笑

だけどキラキラネームとかじゃなくて、父の世界観から生まれた美しい名前。

戸籍を変えるときに、もしかしたらこの名前を変える決断をするかもしれません。

そうなったら、また父に名前をつけてもらいたいです。だって、第二の誕生だもん。

家族へのカミングアウト、これにて完了!

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母、妹、そして父と、家族にカミングアウトしていきました。

言おうか言うまいかこころはグラグラするし、緊張して口は乾くし、上手に言葉にできなくて言い直すし。

身近な人であっても、自分の大事な部分を伝えて、そして理解してもらえるよう言葉を尽くすっていうのは、想像以上に大変でした

人によって反応が違う理由

受け入れてくれるか、くれないかっていうのは、

  • LGBTQ+への偏見や固定観念

だけでなく

  • 知識量
  • カミングアウトした人に対する思い

っていうのも関わってくるんだっていうのは、大きな学びでした。

母にとっては娘が男だったっていうのは衝撃だろうけど、

妹にとっては「小さい頃は自分のこと男だって言ってたけど、マジだったんか」くらいにしかならないのかもしれません。

はいど
はいど
父は仏ですね。例外だと思ってください。はい

これから両親に伝えていきたいこと

ぼくはどうがんばっても男性の体を手に入れることができません。

だけど、そのことで両親を恨んではいないんです。

ふたりとも選べたわけじゃないから。ずっと、一生懸命に育ててくれてるから。

実は、ぼくは家族を上手に愛せてません。上手に愛を受け取ってるとも言いがたいです。

母との間にはなかなか埋められない溝があったり、

父に対しては家族という重荷を背負わせて自由を奪ってしまった申し訳なさがあったり。

それでもこの世界に、どんなに歪な形でも、ぼくを生んでくれたことを感謝しています。

はいど
はいど
直接言えない自分が恥ずかしいけど、ありがとうって伝えたいです

これからの生き方

さて、まだぼくが自分らしく生きるための道は始まったばかり。

傷つくこと、苦しむこと、迷うこと、たくさんの嫌なことが降りかかってくると思います。

だけど家族のようにあたたかく受け入れてくれる人は、確かにいる。

「受け入れられた・受け入れられなかった」、両方の経験を糧に生きていきます。

そして、ひとりで悩んでる人に、ぼくが乗り越えてきた道を「みちしるべ」のように示していけたなら。

はいど
はいど
以上、16歳FtMゲイの、揺れるカミングアウト体験記でした!

居場所を探してるあなたへ。

このブログをゆっくり読んで、

あなたの居場所にしてください。

 

そして、不安で眠れなくなったり、

苦しさで叫びたくなったりしたときは、

ぼくがあなたのみちしるべになります。

 

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好きなものを選んでくださいね。

 

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