LGBTQ+

LGBTQ+について知るための最初の一冊は、『にじいろガーデン』

あなた
あなた
LGBTに関する本を探しているけど、何から読み始めたら分かりやすいだろう?  

この記事ではそんな悩みを解決していきます。

ぼくはLGBTの「G」と「T」。

生まれたときに女性と判断されましたが、ぼくの思う性は男性なのでトランスジェンダー

そして好きになる性は男性なので、ゲイですね。

ちょっと変わった人ですが、周囲には何となく受け入れられて生活しています。

と、いうわけで、当事者のぼくからみて「これはいい!」とおもった「LGBTQ+入門書」を紹介します。

意外かもしれませんが、『にじいろガーデン』という小説です。

はいど
はいど
よさを紹介していくよ~  

▼LGBT「Q+」ってなんだ? と思ったあなたはこちらの記事もどうぞ▼

なぜ『にじいろガーデン』が入門書なのか?理由を解説

『にじいろガーデン』がLGBTQ+について知るための最初の一歩として最高な理由は、3つです。

  • 勉強っぽくなくて読みやすい
  • LGBTQ+当事者の心情がわかる
  • 「理解する」とはなにか考えさせられる

どれも小説ならではの特徴です。

勉強っぽくなくて読みやすい

LGBTQ+について説明する本をいくつか読んできましたが、どれも「教育」を重視しています。

知識的なものを知って理解してほしいっていう感じ。

だけど『にじいろガーデン』ではセクシャルマイノリティ当事者の生き方生活を描いているので、

「お勉強感」がゼロ。

はいど
はいど
とにかく読みやすい

LGBTQ+当事者の心情がわかる

小説なので、どうしても感情移入が起こります。

当事者の気持ちがわかる、というより、ひとりの人間として感情移入してしまう

「LGBTの人」という視点ではなく、「ひとりの人間」として、

セクシャルマイノリティの生き方をのぞき見することができます。

はいど
はいど
LGBTQ+も普通の人間、っていうのが分かると思う 

「理解する」とはなにか考えさせられる

これはちょっと後回しで。

次の項目を先に読んでいただけたらと思います!

セクシャリティと家族について考えさせられる言葉

レズビアンの女性ふたりと、その子どもふたり、という家族が、『にじいろガーデン』の主人公。

お母さん2人は、「」「千代子」という名前です。

ここから、泉と千代子、そして末っ子の「」の言葉を少しだけ紹介していきます。

さまざまな背景で悩み、苦しみながら、3人がこぼした言葉です。

時々「LGBTに関係ある?」と言いたくなるかもしれませんが、一つの家族の物語に触れているんだと思ってください。

はいど
はいど
ネタバレしないように頑張るよ…!

いのちは誰のものでもない

当たり前じゃない!せっかく授かった命を産まないで、どうするの?

遺伝的にはそうじゃないかもしれないけど、その子は間違いなく、私たちの子だよ。

レズビアンやゲイだと時々(よく?)ある話なんですが、「自分は普通だ、きっと異性を好きになれる」と願って異性とつきあうことがあるんです。

千代子はその時に、子どもを授かっていたんですね。

そして千代子は自分がレズビアンだということを受け入れ、泉というパートナーと出会ったのですが、

その時に別の男性の子どもがいるということが発覚します。

「泉ちゃんが言うなら堕ろす」と言う千代子を叱るように、泉がかけた言葉が上です。

その子は間違いなく、私たちの子だよ

遺伝的には確かに、泉の子どもではありません。

だけどこの家に生まれてくる以上は、家族の一員だ。

誰の子ども、ではなく一つの「いのち」として受け止めようとする泉の姿に、胸が熱くなります。

はいど
はいど
普通の家族、もっと言えば幸せな家族ってなんだろうな  

カミングアウトと家族

じゃあ泉ちゃんに聞くけどさ、わたしたちの関係って何なの?(中略)

単なる同居人? 片親同士が一緒に住んで協力して子育てをしている、仲良しのお母さん友達? 

ねぇ、ちゃんと答えて!

千代子

カミングアウトってけっこう難しいんです。

まだまだ偏見の多い世界で、目の前の人が受け入れてくれるのかはわからない。

だけどどうしても伝えたい。

そんな危ない橋を渡るのがカミングアウトです。

当然、カミングアウトしないという選択をする人もいます。

泉と千代子の2人は、一緒に暮らし始めてからも、周りにカミングアウトしないことを選んでいました。

しかしカミングアウトしないことで返って周りに関係を疑われてしまい、陰湿ないじめにあいます…

そんな状況に耐えられなくなった千代子が叫んだのが、「わたしたちの関係って何なの?」ということでした。

カミングアウトしないというのは、ふたりが婦婦(ふうふ)であることを隠すということ。

カミングアウトする=声を上げることをしないと、周りには見えないんです。

じゃあ2人の関係ってなんなんだ。隠さなきゃいけないようなものなのか。

一生周りの人の前では、他人として振る舞わなきゃいけないのか。

悩む千代子に泉がかけた言葉がこちらです。

だから、私たちは今まで通り、堂々と胸を張って生きていけばいいってこと。

そうすれば、私たちがふつうの家族だってことが、伝わると思う。

何か大声で叫んで行動を起こすよりも、長期戦で、ゆっくりじっくりわかってもらうしか、ないと思うの。

ハッとさせられました。

「マイノリティだから声を上げて、存在を知ってもらわないといけない」というのは、じつは違うんじゃないか。

愛する人と家庭を築いた。

シンプルにそれだけなんですよね。

この状況が「カミングアウトを必要とするもの」ではなく、「普通」なんだと伝えるためには、

実はただ生きてるだけでいいんじゃないのか。

はいど
はいど
「カミングアウト」の必要性、そして「LGBTは普通」という言葉の真意について考えた  

どうして女性同士で赤ちゃんはできないの?

神様はなぜ、男女の行為だけでしか子どもが生まれないなんていう意地悪な仕組みを作ったのだろう?

男同士や女同士では、どうして赤ちゃんができないのかな。

私からしてみると、そのことのほうがよっぽど不思議なのだ。

宝(たから)

千代子が妊娠していた子ども、宝(たから)の言葉です。

レズビアンの両親を持っていると、「これが家族のかたち」って自然に認識すると思うんです。

だから「同性愛者が親なんて子どもがかわいそう」なんて批判は子どもからすれば「は?」だし、

逆にLGBTQ+を受け入れないことのほうが不思議なんじゃないでしょうか。

宝にとっては生まれたときから両親が女性なわけです。

両親を「受け止める」「理解する」とかそんな言葉は宝には要らなくて、ただただ当然のこと。

自分との違いを理解しようとするんじゃなくて、

その人の一面として自然に「そういうもの」だと思うのが、ほんとうの意味での共生なんだろうなと思いました。

「LGBTを理解する」ってなんだ?

ジェンダー理解ってなんなんでしょうか。

LGBTに関する言葉を正しく知って、当事者を正しく理解すること。

同性の結婚を禁止するような、差別的な法律を改めていくこと。

いままでは容認されていた差別をみつけて、なくしていくこと。

どれも正解でしょう。当事者としても正解だと思います。

だけど本当にLGBTを理解するというのは、宝のように、「LGBTだから何?」とその人をまるっと受け入れることなのかもしれません。

「A型だから何?」「猫派だけど何か?」みたいな。

ぼくは『にじいろガーデン』を読んで、ジェンダー理解とは何かについて考えました。

だけどまあ、小説ですから。

感じ方は人それぞれです。

難しいことなんて考えずにストーリを楽しむのだってぜんぜんアリです。

自分のペースで自分の読み方ができ、いろいろなことを感じ取ることができる。

そんな『にじいろガーデン』を、ぼくはLGBTQ+について知る最初の一冊として推したいと思います。

はいど
はいど
LGBTQ+に関する最初の1冊、迷ったらこれだね

居場所を探してるあなたへ。

 

このブログをゆっくり読んで、

あなたの居場所にしてください。

そして、不安で眠れなくなったり、

苦しさで叫びたくなったりしたときは、

ぼくがあなたのみちしるべになります。

 

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